オススメ本紹介1 野口体操からだに貞く(きく)

オススメ本のご紹介です^^

野口体操として知られる野口三千三(みちぞう)先生。1998年にご逝去されているのでお会いすることはできなかったが、TVか何かで見てからこの本を読んでみた。

僕は野口先生の考え方に触れることでより自分のカラダを理解できるようになり、僕自身の講座でも野口先生の言葉を借りて説明することがあります。

そこを少し引用。動き方をロケット打ち上げに例えて

「手で仕事をする時、手が第一段ロケットになっちゃだめです。(中略)手の筋肉は最後に微調整するだけなんです。第一段ロケットはまだ下の根元の方なんです」

と、手で何かやるからといっていきなり手が力を出してはいけないことを伝えています。そしてそれが頭ではわかっても実際にはできない理由をこのように説明されます

「いざからだを動かす段になると、どうしても動かすところに力を入れてしまうんです。くせがついてしまっているんですね。力が入っているのか、入っていないのか、というような感覚を大事にする教育を一回も受けていないわけです。」

この『感覚を大事にする教育を一回も受けていない』にハッとさせられました。確かにそうだと。僕も26歳で甲野先生に出会うまでの間、そのようなことは一度も考えたことがなかったと思います。

しかしそれこそが自分のカラダで生きるために一番大切な事であるのに、これほどまでに忘れられている。それはやはり、「努力」や「頑張ること」が一番良いものとされている現代の考え方に根本原因があると、野口先生もおっしゃっています。

ちょっと文脈は違うけど野口先生は「この考え方は意識を専制君主として、からだを奴隷とすることを何とも思わないという、許すことのできない考え方だと思う」

と、良いか悪いかよりも「許せない」とまでおっしゃっているところに感銘を受け、また自分の感覚を信じてみようと思える力をもらったように感じますとにかく引用したいところが盛りだくさんなので、ぜひ読んでみてください。とてもオススメです。

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