最近、『最適稼働域』という考え方に気づきました。
「どこまで腕が上がるか」といった、いわゆる普通の稼働域は『最大稼働域』のことで、ストレッチなどではこれを拡げようとします。
しかし『最適稼働域』は、その動きをするために「どこまで動かすのが最適か」という考え方をします。
最大稼働域に余裕があったとしても、それ以上動かすとむしろマイナスに働いてしまうという『境目』があり、そこを越えないように、しかしギリギリまでは活用する、といった考え方です。
「がんばりすぎはダメ」というのは、しばしばこの『最適稼働域』を越えてしまい、「疲れ」や「ケガ」に繋がるからだと思います。
だからといってなにもしなければ最適稼働域には到達しないので能力開発にもならないし、むしろ必要な力が出てないので余計に疲れます。
これに気づいたのは、最近「坂道ダッシュ」が異様に楽になったことがきっかけでした。
僕は普段トレーニングなんてしないのですが、ちょっとした坂道を上るときに「走った方が楽だな」と感じてやってみたところ、全然息もあがらないし心拍数も上がりませんでした。
その原因を考えたところ、坂道を上るときに足を無理に伸ばして上ることをやめ、足が「つらい」と感じる手前までしか伸ばさないことにしたことで楽になったと気づきました。
その時にハッキリと『最適稼働域』というものの存在を認識しました。
これはありとあらゆる動き、ありとあらゆる体の部分に同じことが言える、かなり普遍的な考え方になると感じています。
そればかりか、体のことだけでなく、人間のあらゆる活動に同じことが言えるのではと思います。
決して『最適稼働域』の中に留まることだけが良いことではなく、むしろそれを飛び越えるようなことをしなければ、その本当の範囲には気づけないとも思います。
普段から何気なく「体から教えてもらおう」と思って動いていると、本当にいろんなことを教えてもらえます。
そのおかげで、この年齢でトレーニング無しで坂道ダッシュが楽になるという奇跡が起きました(笑)
これからまたなにが起こるのかが楽しみです。
面白いことは共有したいのでまたご報告します!
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