最近光岡先生から教えてもらった中国武術(北方系)の基本の型(立ち方)の稽古をしているのだけど、これがものすごくキツイ。
唸り声をあげながら「まだいける!まだいける!」と自分を鼓舞し続けてやっと限界近くまで行き、心が折れるのが先か、実際に足の限界が来るのが先かの勝負みたいになります。今のところいい勝負までは行ってますが心が負けてます
でもそれが確実に、僕に元々備わっている人間の能力を開花させようとしてきていることを、すでにひしひしと感じます。
光岡先生曰く「現在の中国武術界は壊滅的な状態」とのことらしく、「30年太極拳をやっているという人が、やればやるほど弱くなる型で練習していることがザラ」とのこと。
たしかに僕が以前習ったものと比べると、見た目は似ていても同じ型とは言えないほど異なるものでした。
その時はここまで厳密に姿勢を求められなかったし、様々な場所の角度や力の抜き方、そうする理由もここまで詳細に説明されませんでした。
「これは本来子供の頃に終えているような内容なので、大人がそこから学ぼうと思ったら練習の質と密度を上げるしかない」とのことで、漫然と何かを練習するということが一切ないのです。
だからこそめちゃくちゃキツく、そして効果も高いのだと思います。
そしてこのところよく思います。自分が師事する師匠や先生を選ぶことがどれほど大事なことかと。
僕は下手したら「30年間違って練習してました」になりかねないのですから。
光岡先生はいつもこう言います。
「私よりも論と実力の優れた指導者を見つけた場合はそちらへ行きなさい。私でもそうする。」
何事であっても心の開かれた人に師事するべきだし、僕もずっとそう在りたいと思います。
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