先日浜松にて「甲野陽紀(こうのはるのり)」先生(甲野善紀先生のご子息。写真左)の講座に初めて参加してきました。
陽紀先生については「善紀先生の息子さんではあるけど、やっている事(教えてることや教え方)は全然違うよ」と、参加された方から聞いていて、さらに善紀先生からも「教え方は自分よりはるかに上手」とも聞いていたので、どんな内容なのか楽しみでした。
結論から言うと、僕としてはかなり衝撃を受けました。
というのも、僕のアプローチはどちらかというと「体の中心から動く」だったり、「動きにくい内部を動かす」だったりするのですが、陽紀先生のアプローチはそれとほとんど真逆で、「指先などの体の末端から動かす」だったからです。
そして、その体の末端が「ちゃんと動くか、動く状態であるかどうか」が、体全体に及ぼす影響の凄さを体感できる内容でした。
例えば、キーボードを打つとき、ちゃんと指先が動いて打つ人もいれば、指の付け根を動かして打っている人もいるそうです。
見た目はそんなに変わらないですが、後者の方がバタバタと指が動き、逆に指の先の方(第一関節から先)はほとんど動きません。
そうすると、体の先端ともいえる指先がいつも固まった状態であるため、余計な負担が常にかかった状態となってしまい、その方は常に肩や背中が凝ってしまうわけです。
この、指先がどう動くかという一見大した違いに見えないことが、体全体の状態をかなり左右しているようです。
僕の感覚としても、歩いていて疲れた時や、体全体が凝ってしまった時など、指先を「ワシワシ」と動かしてみると、その疲れが抜けていったり、凝りがだんだん緩和していく感覚があります。
他にも「一動作一注意(いちどうさ、いちちゅうい)」という、一つの動作に対して一つの注意であたると体は安定するが、他のことを考えたり(一動作二注意)、2つ以上の動作(二動作二注意)をしようとすると、とたんに体全体のバランスが崩れるという体験をしました。
これは今後、僕の研究においても大きな考え方となりそうです。
陽紀先生の講座にはとても大きな刺激を受けました。
全国各地で講座や講演をされているので、ご興味のある方はぜひ受けてみることをオススメします。
武術の経験とかは全くいらない、誰にでも参加できる内容なので気軽に参加していいと思います。
この日の詳しい話が知りたい方は、僕の講座にてお話もしますので、どこかでぜひどうぞ^^
スケジュール
甲野陽紀先生HP
http://hkhp.p2.bindsite.jp/about.html
写真は
より
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